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naototabelog鶴亀堂 大府店
naototabelog鶴亀堂 大府店

10/25/2022

人生で1番行った回数の多いラーメン屋は?と聞かれたら、私は「鶴亀堂」と答える。多分初めて行ったのは中学生のころ。それから社会人になった今でも鶴亀堂にはお世話になっている。鶴亀堂は今も昔も自分の家の近くにあり、いつでも私を見守ってくれている。 私にとっての鶴亀堂はよく言う東京の母のような存在だ。ここでは親しみを込めて鶴亀の母と呼ばせていただきたい。何か仕事で辛いことがあった時、日常生活で悩みがある時などは私は必ず鶴亀の母に会いにいく。鶴亀の母はとてもアットホームな雰囲気で私を迎え入れてくれ、どこか実家のような安心感もある。鶴亀の母は元気よく「いらっしゃませー!」と声をかけてくれるが、私には「何か困ったことはない?大丈夫?ちゃんとご飯食べていきなね。」と優しく声をかけられた気がした。決して言葉数が多いわけではないが、私を大切に思ってくれていることだけは伝わってきた。 私が席に着いて俯いていると、鶴亀の母は私がお腹を空かしていることを見透かしているかのようににぼ玉ラーメンをそっと差し出してくれた。何も言わずとも大好物のラーメンを出してくれるあたり愛の深さを感じざるを得ない。(勿論、にぼ玉ラーメンと書かれた食券は店員さんに渡した。) 懐かしくてあったかいラーメンを食べていると、自然と今の悩みを鶴亀の母に相談したくなってくる。私は心の中で鶴亀の母に悩みを打ち明けてみた。「パーマかけようか悩んでるんだけどどうしたらいい?」鶴亀の母は何も言わなかったが、替え玉を持ってきてくれた。きっとこの替え玉のようにクルクルの髪の毛にしてこいというメッセージなのだろう。 私はメッセージが込められた替え玉を食べ終え、出口に向かった。鶴亀の母は「ありがとうございましたっ!」と大きな声で私の背中を押してくれた。「行ってらっしゃい。気をつけてね。」に聞こえた。私は小さな声で「行ってきます」と呟いて美容院へ向かった。