home
discover
discover
discover

CHANOME

・INTERVIEW ・INTERVIEW ・INTERVIEW・INTERVIEW ・INTERVIEW ・INTERVIEW

HAMONIスタッフ

早速ですが、まず初めにお店のイチオシ商品についてお聞かせいただけますか?

茶の芽さん

はい、当店で特に力を入れている商品、それは「伝説セット」というお茶のセットです。この伝説セットのお茶は、2014年に開催された世界緑茶コンテストで最高金賞を受賞したものなんです。特に、この伝説セットで使用されているお茶は、地元である静岡市の栃沢で育てられた「本山茶」を使用しております。

HAMONIスタッフ

それは驚きました。その大会で優勝したお茶がここで飲めるとは、本当に素晴らしいですね。 また、「伝説セット」といったメニュー名をつけられた理由を教えていただけますか?

茶の芽さん

はい。静岡に初めてお茶の種を持ってきたとされる「聖一国師」というお坊様がおりまして、その方の生家がお店から車で20分から30分ほどのところにあります。 2011年「聖一国師」生家の門前の茶園に(やぶ北)の若苗が改植され、3年かけて見事な茶園が蘇りました。 そのお茶を伝説セットで飲む事ができるので「伝説セット」と名付けました。

HAMONIスタッフ

そうなんですね!お茶のこだわりが伝わってきます。そのお茶の価格や年間の生産量などはどのくらいでしょうか?

茶の芽さん

この「本山茶」は100gで7000円です。年間の生産量は40キロから50キロくらいで、限定的な供給となっております。中々このようなお茶を飲める機会もないと思われますので、イチオシ商品としてお客様におすすめしてます。

HAMONIスタッフ

確かに、そんなに限られた量しか作られていないとは、非常に特別なお茶ですね。 また、最近の季節に合わせて、かき氷も提供されていると伺いました。

茶の芽さん

はい、特に現在のような暑い季節には、かき氷が非常に好評で、お客様から高い評価をいただいております。 そして、当店のかき氷は普通のものとは異なり、氷自体に抹茶やお茶の葉を混ぜ込んで凍らせてます。ですので、どこを食べてもお茶の味を楽しむことができます。

HAMONIスタッフ

抹茶やお茶の葉を混ぜ込んだかき氷もあるんですね!そういった工夫を凝らしたメニューも、とても魅力的ですね。 それでは次に、お店を開設された経緯について教えていただけますか?

茶の芽さん

はい。実は先代の社長と私の代が交代する時期が、その時点でお茶業界はかなり厳しい状況に直面していました。特に、ペットボトル入りのお茶が主流になり、急須でお茶を入れるお客様が減少している状況でした。

HAMONIスタッフ

なるほど、それは大変ですね。

茶の芽さん

そうですね。そして、私自身が静岡の茶業青年団に所属しておりまして、小学生から大学生までのお茶の入れ方教室に出向いているのですが、お茶の産地である静岡でも、急須でお茶を入れたことのない方が多くいらっしゃいました。 そこで、このままでは問題だと感じ、お客様に直接急須でお茶の入れ方を教えるスタイルのお店を開くことを決意しました。

HAMONIスタッフ

なるほど、それはお茶文化の継承という面でも大切な取り組みですね。

茶の芽さん

そうですね。急須に少しでも興味を持っていただければいいなと考え、そういった思いからこのお店を開設しました。

HAMONIスタッフ

それは素晴らしい経緯ですね。 実際にお食事を提供する際も、お客様ご自身で急須でお茶を入れていただくという形式でしょうか?

茶の芽さん

その通りです。お店がお茶を提供する形式が一般的かもしれませんが、当店では急須のセットをお客様の席まで運び、スタッフが丁寧にお茶の入れ方をご説明し、お客様ご自身にお茶を入れていただくスタイルをとってます。

HAMONIスタッフ

それは新鮮ですね。初めてお茶を自分で入れる方もいらっしゃいますよね。

茶の芽さん

そうですね。ご自身でお茶を入れることにより、同じお茶でもその味わいを実感していただけたり、お茶の入れ方を覚えていただけると思います。お茶の入れ方は難しい、または面倒だと感じるお客様もいらっしゃいますが、そういった時間も楽しんでいただけるようにしてます。

HAMONIスタッフ

なるほど!それは素敵な経験になりますね。ありがとうございます。 続いて、お店のコンセプトやテーマ等についてお聞かせいただけますか?

茶の芽さん

はい。先ほどお話した通り、お客様に直接お茶を入れていただくというスタイルをとっております。それに加えて、お客様からご注文を頂いてから焼き上げる美味しい焼き団子や、先程お話したかき氷など、時間をかけて提供する商品が私たちの売りとなっております。 少々お時間をいただくことになりますが、その分焼きたてをお客様に提供することができます。

HAMONIスタッフ

素晴らしいですね。他に特別な商品はありますか?

茶の芽さん

その他には、季節に合わせた練り切りもご用意しております。現在は夏をテーマにした団扇練り切りに切り替わっています。おおよそ15日から20日の間隔で切り替わりますので、リピーターのお客様も毎回新しい驚きがあると思います。

HAMONIスタッフ

練り切りの見た目もとても可愛いですね!練り切りは一つ一つ手作りで作られているのでしょうか?

茶の芽さん

当店で作っているわけではありませんが、知人のお菓子屋さんから直接仕入れています。毎回、どのようなものにしようかという話し合いをして、作って頂いております。

HAMONIスタッフ

なるほど、練り切りも見ているだけでも楽しいですね! 続いて、食材についてのこだわりなどがあれば、詳しくお聞かせください。

茶の芽さん

当店の特に重点を置いている商品がお団子です。その中でも5種類の定番のお団子に加えて、季節に応じた限定のお団子をご提供しております。 例えば新茶の季節には新茶のお団子を出したり、現在はお茶とほうじ茶のお団子を提供してます。さらに、ハロウィンの際にはかぼちゃを使ったお団子をご用意するなど、練り切りと同じく季節感を大切にしています。お団子もおおよそ2-3ヶ月に1回変わるスタイルにしてます。

HAMONIスタッフ

確かに、お写真を見ると季節によって様々な商品がありますね!

茶の芽さん

そうなんです。商品に関しては毎月何回かスタッフとミーティングを開いて、どんなものが良いかなどを話し合って決めております。

HAMONIスタッフ

なるほど、季節感を大切にしつつ、何度も話し合いを経て商品を決めるというこだわりが感じられますね。 続いての質問ですが、主にどの年代層のお客様が多いのかお聞かせいただけますか?

茶の芽さん

お店を開業した当初、私たちはお茶に興味があるであろうご年配の方々が主に来店されることを想像していました。しかし、実際には若い方から家族連れ、ご年配の方、一人で来店される男性の方まで、本当に幅広い年齢層の方々にご利用いただいています。 また、小学生だけで来ていただくこともあります。そのため、特定の年代層が多いとは一概には言えないのですが、全体的には女性のお客様が少しだけ多い印象です。

HAMONIスタッフ

そうなんですね!若い方からご年配の方まで幅広い方が来店されているんですね。

茶の芽さん

はい。当初は若い方々はあまり来店されないかと思っていましたが、実際には様々な方々に来ていただけて、本当にありがたいです。

HAMONIスタッフ

ちなみに、お客様はどのようにお店を知り、ご来店されることが多いのでしょうか?

茶の芽さん

最初の頃は、おそらく口コミや当店のホームページを通じて知っていただくお客様が多かったと思います。また、当店では「茶の芽通信」という手書きの新聞も作成しており、イベント時に配布するなどしていましたので、そちらからも知っていただくお客様がいらっしゃいました。 そして、Instagramの活用を始めてからは、県外や遠くからのお客様も増え、SNS、特にInstagramがお店の知名度を広げる大きな要因になっていると考えております。

HAMONIスタッフ

なるほど、それは面白いですね。「茶の芽通信」は全て手書きなのですか?

茶の芽さん

はい、そうです。最初から私たちは、手書きの通信なら読んでいただく機会が多いのではないかと考えてました。確かに、手書きは少々大変ではありますが、それがお客様に喜んでいただける要素となり、お店の周知に繋がっていると考えております。

HAMONIスタッフ

全て手書きで時間をかけて作られているんですね!ありがとうございます。 続いて、内装や外観においてこだわりがあれば、お聞かせください。

茶の芽さん

当店の立地は、山間部にあるので、あまりスタイリッシュにすると場所にそぐわないと感じていました。それに対して、古民家風のデザインは周囲の自然と調和しますので、店舗は古民家風に仕上げました。店内にはお茶室があり、そのすぐ隣には水琴窟という、音が鳴る昔の仕組みもあります。そういったカフェの中にもう一つの部屋があるような形になっており、ゆっくりとくつろいでいただける雰囲気を心掛けてます。

HAMONIスタッフ

なるほど、お茶室もあり、ゆっくりとくつろげる空間を作られているんですね。 では続いて、どうしてお店にお客様が来店していただけるよう、工夫していることや多くのお客様に来店される理由などがあればお聞かせください。

茶の芽さん

当店のスタイルがお客様に受け入れられていると感じております。特に、季節に応じてメニューを変えているところが好評です。夏はかき氷がメインになったり、冬は焼き芋がメインになったりします。また、安心・安全、そして自信を持ってお茶を提供できるということも、お客様への信頼と集客に繋がっていると思います。

HAMONIスタッフ

そうだったんですね、ありがとうございます。 続いて、今後のお店の展望などがあればお聞かせください。

茶の芽さん

今後については、2店舗目を出すといった大きな計画よりも、現在のお客様を大切にしたいと考えております。私たちは本質的には「森田製茶」というお茶製造業者であり、最終的にはお茶を売りたい、そしてお客様に美味しいお茶を飲んで頂きたいという目標があります。そのために、お客様に少しでもお茶への興味を持ってもらえるよう、ペットボトルのお茶とは違う美味しさを提供したいと考えております。それがお茶の販売に繋がればいいなというのが、私たちの一番の目標です。

HAMONIスタッフ

なるほど、お店ではお茶の販売もされているんですね。通販でもお茶を販売しているとお見かけしました。

茶の芽さん

はい、そうです。遠方から訪れたお客様にも、通信販売で私たちのお茶を購入できることを周知してます。そのために、パンフレットを配ったり、DMを送らせていただいてます。

HAMONIスタッフ

そうなんですね、ありがとうございます。 次に、お店を経営していて嬉しかったことや得た気づきなどがあればお聞かせください。

茶の芽さん

経営を始めて約7年経ちますが、一番嬉しいのはやはりお客様からの直接の声です。茶の芽を始める以前は電話やメールで「美味しかった」や「また送って」といったお言葉をいただいておりましたが、直接の反応を見る機会はあまりありませんでした。 しかし、実際に店頭で「美味しかったよ」「また飲みに来るね」といったお客様の声を直接聞けることは、本当に励みになります。

HAMONIスタッフ

そうなんですね。お客様の声を直接聞けるのは本当に素敵な事ですね! それでは最後に、お店からお客様へのメッセージをお聞かせください。

茶の芽さん

私たちの地元で大切に育てたお茶を、お客様に丁寧に飲んでいただきたいと思っております。また、お茶の入れ方もスタッフが丁寧に説明しますので、美味しいお茶の淹れ方を学んでいただけます。 立地は山間部でバスの便がなく、車でなければ来られないという不便さはあるのですが、もし近くに来られた際には、ぜひとも静岡のお茶を楽しんでいただければと思います。

01.

concept

当店では、お客様に直接お茶を入れていただくというスタイルをとっております。 それに加えて、お客様からご注文を頂いてから焼き上げる美味しい焼き団子や、かき氷など、時間をかけて提供する商品が私たちの売りとなっております。少々お時間をいただくことになりますが、その分焼きたてをお客様に提供することができます。

02.

background

先代の社長と私の代が交代する時期が、その時点でお茶業界はかなり厳しい状況に直面していました。特に、ペットボトル入りのお茶が主流になり、急須でお茶を入れるお客様が減少している状況でした。 そして、私自身が静岡の茶業青年団に所属しており、小学生から大学生までのお茶の入れ方教室に出向いているのですが、お茶の産地である静岡でも、急須でお茶を入れたことのない方が多くいらっしゃいました。 そこで、このままでは問題だと感じ、お客様に直接急須でお茶の入れ方を教えるスタイルのお店を開くことを決意しました。

03.

message

私たちの地元で大切に育てたお茶を、お客様に丁寧に飲んでいただきたいと思っております。また、お茶の入れ方もスタッフが丁寧に説明しますので、美味しいお茶の淹れ方を学んでいただけます。 立地は山間部でバスの便がなく、車でなければ来られないという不便さはあるのですが、もし近くに来られた際には、ぜひとも静岡のお茶を楽しんでいただければと思います。