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髙倉 強(グルメ大家さん)辻屋
髙倉 強(グルメ大家さん)辻屋

辻屋📍岐阜県関市 新しい親族の方々と一緒に約10人で訪問した岐阜県関市の有名鰻屋さん「辻屋」。 関市はドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並ぶ「世界三大刃物産地」。元々は刀造りに必要な土や炭などが揃っていることから日本刀を作り始められたことに始まって、最盛期には300人以上の刀匠がいる一大日本刀産地だったことがあります。 学生時代に勉強したことですが、実際に足を運ぶと感慨深いものです。 今では日本刀を造る技術は包丁を造る技術に転換されて、包丁を研がなくてもほとんど切れ味が落ちない包丁や、柔らかい肉も硬い筋もよく切れるナイフなど、世界的に有名な刃物の産地になっています。 電気シェーバーやカミソリで有名な「フェザー安全剃刀株式会社」は現在の本社は大阪ですが、会社の発祥は岐阜県関市なので、“刃物と言えば関市”というわけです。 そして刀匠たちが刀を造る際にスタミナ源として食べていたのが鰻だったということで、関市は鰻が有名ということです。 ちなみに関市は鵜飼いでも有名で、長良川の鵜飼いは織田信長や徳川家康にも愛されたらしく、飲み込むのが難しく「鵜(“う”)が“な”ん“ぎ”する」ことから鰻という名前が付けられた、という話があるようです。 岐阜は今後訪れることが増える第二の故郷になっていくので、元からあった知識に新しい知識を上書きしてみました。 グルメを通じて歴史を勉強できるのはとても素晴らしいことですね。 話を戻して、ボクの結婚予定の奥さんと一緒に親族の家へ。挨拶をした後に立ち寄ったのがこちらというわけです。 11時のオープンに合わせて訪問すると、すでに駐車場がいっぱい。すごい人気店であることが分かります。 元々は味のある建物の老舗鰻屋さんだったようですが、1ヵ月前の8月10日に改装してオープンしたようです。そのため外観も綺麗で内装も新しく、2階を新設してキャパシティがアップし130人の客席に増えました。 それでもオープンと同時に客席はいっぱい、行列になる盛況ぶり。さすがにミシュラン特別版でビブグルマンに選出されているだけあります。 そしてメニューを見てビックリ。鰻丼が2,000円〜3,000円と驚く安さで目を疑いました。定食だと鯉の刺身もついていて、それでも4,000円前後の価格設定。 都内の有名店なら余裕でこの倍します。なんでこんなに安いのか不思議で仕方ありません。 ボクは基本的に朝、昼を食べないので、普段なら大盛りの「上丼」にしたいところですが「並丼」にしました。並丼、2,660円、衝撃の安さです。合わせて鯉の刺身もオーダー。 提供は約1時間後。安心の手間暇をかけて焼いてくれています。 岐阜県は日本列島の中では真ん中くらいに位置しますが、鰻については西日本流の蒸さないで焼き上げる地焼き、腹開きで頭をつけたまま焼いて最後に落とす、という文化。 東日本は背開きで蒸して、頭を落として焼く、という文化。エリアによって調理法が異なるのも面白いですね。 地焼きの鰻は久しぶりでしたが、1時間かけて焼き上げてくれた鰻は表面がサックリ歯応えのある心地よい食感に、内側はしんなりと柔らかく、鰻の良い香りと秘伝のタレをまとった旨み。 これは美味い。 この瞬間にメニューの値段を思い出しました。2,660円は異常に安すぎる。この美味しさでこの金額は素晴らし過ぎます。 ちなみに5切れ大盛りの「上丼」は器が金色で見た目が豪華になります。ボクは「並丼」だったので白い丼でした。いまはオープンして1ヵ月なので輝く金色。食べるなら「上丼」が良いですね。 #辻屋 #関辻屋 #辻屋本店 #うな丼 #鰻丼 #上うな丼 #肝吸い #岐阜グルメ #関市 #関市グルメ #関市ランチ #岐阜ランチ #岐阜名物 #食べログ百名店 #うなぎ百名店