源蔵 日進店
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新着レビュー
@naototabelog 前回の「焼肉 神宮」に引き続き、日進の「源蔵」もなかなか上手い戦略を駆使してきた。私はいつもの調子で塩タン、ハラミ、ホルモンと注文し終わると、店員さんが厨房から神妙な面持ちで帰ってきた。さながら手術に失敗した敏腕外科医の雰囲気を醸しながら申し訳なさそうに私たちにこう告げた。 「ハラミなんですが本日は終了してしまいました。」 一瞬目の前が真っ暗になる。焼肉で2番目に楽しみにしているハラミを奪われた私は一瞬我を忘れてしまいそうになった。 「どうなさいますか?」 一種の錯乱状態の私に店員さんが畳み掛ける。当然、冷静な判断など下せるはずも無く、普段は絶対に注文しない脂多めの飛騨牛カルビなるものを注文してしまった。店員さんは「かしこまりました。」と言い残し、厨房に帰っていった。暫しの放心状態の末に、自分が下した判断の愚かさに血の気が引いた。もう年齢的にも私は脂多めの肉を食べられない身体になっていた筈だ。牛の中でも特に脂身の多い飛騨牛のカルビなんて胃もたれすること請負いだ。そんな後悔をしながら網の前で力無く項垂れていると、先程の店員さんが驚いた表情を浮かべながら足早に帰ってきた。今度は先程まで心肺停止だった患者の息が奇跡的に吹き返しました!と言わんばかりの雰囲気を醸していた。 「先程無くなったと思われていたハラミがまだありました!」 私の目の前に垂らされた一本の希望の糸。私は飛騨牛カルビを投げ捨て迷わずその糸にすがった。私はハラミという存在に心底感謝し、噛み締めながらいただいた。しかし、今思えばそういう演出だったのかもとも感じる。仮にそうだとすれば非常に上手い戦略だ。 ハラミの有無で一喜一憂する私の横のテーブルにはダンディな老紳士が本を片手に一人焼肉を愉しんでいた。 いつか私もあんな落ち着きを手に入れたいと、老紳士を横目に見ながらハラミを噛み締めた。 . <店舗情報> ・店名: 炭火焼肉 源蔵 日進店 ・住所: 愛知県日進市東山2-153 .
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