蕎麦や 竹花
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@naototabelog 京都は祇園四条。一本路地に入れば古き良き京都の街並みが両脇に並ぶ。京都の雰囲気は歩いているだけでワクワクする。僕たちはお目当ての「石焼親子丼」を目指して、軽やかに京の街を闊歩した。その一帯には、外観は古民家で内装のみリノベーションしたお洒落な飲食店が多く立ち並ぶ。落ち着いた外観のお店が多いため、お目当てのお店が中々見つからない。どこからとも無く、仄かに香る油の香り。空腹を刺激し、高揚感は高まるが店は見当たらない。店は見つからなくとも京都の路地を歩く。それだけで楽しかった。もう一生見つからなくてもいいかもしれない。そう思い始めた刹那、意中の「石焼親子丼」のお店を発見した。しかし、店の前には「予約で一杯のため受付終了」という絶望のホイッスル。先程までは輝いて見えた京都の街並みも、今となっては古ぼけた時代遅れの街に見えた。虚な目をしながら、猫背になりつつ、片足を引きずりながら四条を歩いた。その姿は今池のパチンコ屋からでてくる歯の抜けたおじさんに酷似していた。そんな絶望の淵に打ちひしがれていた僕たちの前に一筋の希望が現れた。それが「竹花」だった。日曜日のお昼時だというのに、すぐに10人入れるという。なんと頼もしいことか。まるで待っていましたと言わんばかりだ。まあ「九条ネギのつけそば」は美味しかったので満足。 そうして私は今食べログを書いている。「竹花」に関する他の人のレビューを見て、ある事実に気づいた。「石焼親子丼の前に食べに来ました。」。やはり、この区域には「石焼親子丼」を目当てにくる客が多いらしい。そして、「石焼親子丼」から溢れたお客さんを「竹花」が受け入れているのだろう。是非今度は「石焼親子丼」を食べたいものだ。そのためなら私は石の上にも3年待つ。否、石焼の上にでも3年待ってやろう。 . <店舗情報> ・店名:蕎麦や 竹花 ・住所:京都府東山区小松町560-2 .
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