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スイーツ番長ザ・テラス
スイーツ番長ザ・テラス

4/8/2024

#インスタ映え この言葉が耳障りだ。 特にそれを「食」に使うことに、嫌悪感を覚える。 それは半世紀以上生きている感性の柔軟さの喪失だからなだろうか? いや違う。 たとえば、このプリン。 みた目どこにでもある陶器に入ったプリン。いわゆる、インスタ映えしていない絵面だ。実はこれデザートビュッフェのココナッツプリンだが、すこぶる美味しい。見た目は平凡でも美味しさは非凡だ。夏に味わうにはトロピカルでうってつけのプリンだ。シンプルなのに色んな感性を刺激される。俺はそれを記したい、この存在伝え、分かち合いたいから、こうしてポストしている。最初から「いいね!」が欲しくてしているのではない。 もちろん「いいね!」を貰うのは嬉しい。 つくり手の思いやストーリー、そしてそのものが美味しくて、栄えていたら、それ見栄えする、すなわち、味や想いが形に現れ見映した!という結果であって、映える事が目的でない。 インスタ映えが横行するあまりに、その記事を読まれもしない。「いいね!」をくれた本人が、“あのインスタの店ってどこですか?”と訊きやがる。そんな「いいね!」もういらない。みなさん、そんな「いいね!」もらって楽しいですか? インスタのフィードには次から次と、インスタ映えする食べ物が流れてくる。それは「いいね!」を消費しているだけで「食」ではない。単なる画面をタッチする行為だ。インスタ映えには、もはや味もストーリーも必要ない。そのうち世の中の食べ物や人間、そして人と人、人間と自然環境のかかわりもインスタ映えするものに囲まれ、現実が無機質になるような気がしてならない。 俺の、感動や想い出、大切な時間に「インスタ映え」は必要ない。 シェフもそうだが、子供のお弁当とかつくるママさんとか、さぞかし大変だろうなあ、、、 ここ一月、こんなことで投稿を逡巡していた。 あっ、でも「いいね!」はしてね(笑) プリンはウェスティンホテル東京 ザ・テラスにて